冬の季語挨拶「短日の候」は12月中いつ使う?意味・例文と他の時候語は

広告
暦・時
記事内に広告が含まれています。

慌ただしくも心浮き立つ12月、手紙やメールなどでご挨拶する機会も増えますが、時期により用いる「時候語」も変化します。

「短日たんじつの候」は、12月中旬から冬至(例年12月22日)ごろまで使える、冬の季語からなる時候語で、日暮れの早さや冬の情緒を添えたいときにぴったりの表現です。

この表現の意味や時期の季節感や風景、手紙に添えやすい例文、さらに12月に使える他の時候語を時期別に一覧表で整理しご紹介しております。

「師走の候」や「向寒の候」以外の空気感や時間感覚をスマートに表すご挨拶は、いかがですか?

\今売れているものは?/ 楽天ランキングページはこちらから<PR>

\Amazon ブラックフライデー11/24~12/1開催♪/ Amazon ブラックフライデーをチェック<PR>

「短日の候」とは?

「短日」の意味

短日(たんじつ)」とは、日中の時間が短くなることを指します。

この語には、日が沈むのが早くて名残惜しい気持ちや、心のどこかにある寂しさなど、冬ならではの情緒が込められているといえるでしょう。

辞書による「短日」の意味

・広辞苑(第6版)によれば『冬の昼間の短い日。

・明鏡国語辞典(第二版)によれば『冬の日の短いこと。日暮れの早い冬の日。』また、『短日植物(日照時間が短くなると開花する植物)』

いずれも、主に冬の短い日照時間を表す語として説明されています。

冬の季語「短日」の意味と別名

「短日」は、冬の季語にあたります。

季語としての短日は、暦の上で冬とされる11月以降から、幅を持たせて用いることができます。

現在の暦と気象庁の区分に従うならば、冬の季節は12月〜2月にあたりますが、かつての暦や季語を定める二十四節気における冬は、11月~1月ごろの三冬(さんとう)、その3か月を初冬・仲冬・晩冬に分けて表していました。

二十四節気の冬期間の詳細は、立冬(11月7日頃)〜立春前日(2月3日頃)となります。

秋分過ぎから次第に日没が早まり、11月・12月と仲冬の頃にはより実感しながら、一年で最も昼間の短い日となる「冬至」の12月22日頃、「短日」と表現されるのがぴったりな時期を迎えるのです。

その数日後から、再び日が長くなっていくため、この時期ならではのまさに季語といえるでしょう。

また「短日」には、以下のような子季語(別名・関連語)があります。

  • 日短(ひみじか)
  • 日短し
  • 日つまる
  • 暮早し(くれはやし)
  • 暮易し(くれやすし)
  • 短景(たんけい)

これらはいずれも冬の短い日照時間を表す語で、同じ意味合いで俳句によく用いられています。

「短日の候」の時期は12月中旬ごろ・冬至前後まで

「短日の候」は、主に12月中旬から冬至(例年12月22日ごろ)にかけて用いられる時候の挨拶です。

秋分(例年9月22~24日ごろ)以降、特に冬の始まりを告げる立冬(例年11月7日ごろ)からは、冬至が近づくにつれ、昼の時間はどんどん短くなり、日中でも太陽の位置が低く影が長く伸び、季節の移ろいがいっそう感じられるようになりますよね。

さらに12月も中旬になると日没の早まりととともに気温も大分下がるため、厚手の上着を着こみながら日差しの温かさが恋しくなるような、冬の空気感を実感するのではないでしょうか。

手紙やメールで季節感を大切にしたいとき、この表現は端的で自然な雰囲気を添えてくれます。

冬至以降は少しずつ昼が長くなり、街の空気も年末らしさが強まるため、時候の挨拶も「年末の候」などに変えるのが一般的です。

「短日の候」の頃の季節感や風景

12月中旬は、世の中全体が年末へ向かって動き出す時期といえるでしょう。

職場や学校・各家庭でも一年の締めくくりに向けた予定が増え、生活のリズムがどこか慌ただしくなり始めます。また、年末商戦の盛り上がりや街の装飾など、日常の中に華やぎを感じられる場面も多くなってきますよね。

たとえば、

  • 学校では期末試験が終了、学期末に向かう安堵感など
  • クリスマス準備や年末イベントへの期待が高まる
  • イルミネーションが各地で灯り、華やかな雰囲気になる
  • 日ごとに冷え込みが増し、本格的な冬の気配が深まる
  • 12月8日もしくは13日の「正月事始め」として、大掃除や年賀状などの準備が始まる
  • 年の瀬の慌ただしさが近づき、家の用事が増え始める
  • スタッドレスタイヤの交換や水道管の凍結対策など、雪への備えが必要な地域も多い

このほか、夕暮れの色合いが濃くなるのも特徴のひとつです。日没の時間が早まることで、16時台には薄暗くなり、街灯や家々の明かりが映える季節となります。

家路へ向かう折、冬の静かな空気と相まって、ふと空を見上げたくなる穏やかさや温もりが恋しくなるような時間が流れるのも、この時期ならではの魅力です。

1日が用事であっという間の、まさに日暮れの早さを実感する「短日の候」にふさわしい季節ではないでしょうか。

季語「短日」の風情が伝わる俳句5つ

冬の日の短さやその風情がしみじみと伝わると個人的に感じる5句を紹介させてください。

・「短日に馬休ませて田家(でんか)かな」河東碧梧桐(かわひがし へきごとう)

意訳:冬の夕暮れ時の旅情と、農家の温かみやのどかな風景を描いた写生句

・「短日の歩々に暮れゆき暮れにける」 日野草城(ひの そうじょう)全句集より

意訳:実際の歩行と暦の歩みともに、時がどんどん進み日が暮れていくのを強く感じている句

・「短日の時計の午後のふり子かな」飯田蛇笏(いいだ だこつ)山廬集(さんろしゅう)より

意訳:もう薄暗くなってきた名残りおしさを室内で振り子時計が時を刻む情景に託した句

・「短日のはや秋津嶋灯しけり」飯田蛇笏(秋津島:日本の異名の一つ)

意訳:日暮れが早い季節、もうこの時間で日本各地に灯りがともり始めていると俯瞰しているようなスケール感のある句

・「短日のわれの暮れゆくことはやし」山口誓子

意訳:この時期、自分の一日(また自分の人生を重ね)はあまりにも早く暮れてしまう、と哀愁のような余韻の感じられる句

「短日」の含まれる俳句は、検索すると案外多く見つかりますので、この機会にあなたご自身の感性に合うものものを探してみませんか?

「短日の候」を用いた時候の挨拶例文集

「短日の候」での注意点と温かい気遣いの添え方

  • 使用時期:冬至までを目安に、冬至後は年末色が強くなるため避けた方が無難
  • 語調の選び方:フォーマルな場面では漢語調の「短日の候」、親しい間柄では柔らかい言い換えで堅苦しさなく
  • ビジネス・目上の方:頭語と結語を揃える(例:謹啓―謹言/謹白、拝啓―敬具/敬白)
  • 時節柄の労いと感謝のひと言を添える:寒く慌ただしい時期に心身を気遣い、労いや温かい思いやり・一年の感謝を添えて
  • はがき・手紙に季節のワンポイント:季節感や温かみが伝わりやすくなる画像や色を添える、例えばポインセチア・イルミネーション・プレゼントボックスなど

ビジネスシーンでの例文3つ

基本形として、頭語・短日の候(時候語)・本文・感謝のひと言・結語の流れで例文をお示ししております。

例文1:社外用

謹啓 短日の候、貴社ますますご発展のこととお喜び申し上げます。~本文~

年末のご多用の折かと存じますが、引き続きご協力を賜れましたら幸いです。 謹言

例文2:社内同部署など

拝啓 短日の候、皆様には日々お取り組みのことと存じます。年末に向けた準備のため、下記の件につきご確認のほどよろしくお願い申し上げます。 ~本文~

時節柄、体調に留意しながら一丸となって進めてまいりましょう。敬具

例文3:社内他部署など

拝啓 短日の候、貴部署の皆様には穏やかな日々をお過ごしのことと存じます。~本文~

本年も残りわずかとなりました。日頃のご鞭撻に感謝申し上げます。引き続きよろしくお願い申し上げます。 敬具

プライベート・カジュアルな挨拶文の例文4つ

堅苦しさを避け、短日の候のかわりに、子季語や意味合いを元に季節感を表した例文3つをお示ししております。

また、「短日の候といわれますが」「まもなく冬至を迎える頃となりましたが」といった表現を用いることも可能です。

例文1

日が暮れるのが早くなり、街のイルミネーションが美しくて、歩く景色も少し華やいできました。その後お変わりございませんか。~本文~

どうぞお体を冷やさないよう、温かいゆったりした時間が増えますように。

例文2

午後になるとあっという間に夕方の気配が近づく季節になりました。年末の準備も増える頃ですが、ひと息つく時間も大切にしたいものですね。~本文~

慌ただしい日々が続きますが、どうぞご自愛の上お過ごしください。またお目にかかるのを楽しみにしております。

例文3

夕方になると空がすぐに暗くなって、冬らしい空気が広がる季節になりました。いかがお過ごしでしょうか。~本文~

少し早いですが、どうぞあたたかくしてよき新年をお迎えくださいませ。

例文4(子ども向け)

最近、外がすぐ暗くなる季節になりましたね。おうちに帰るときは、周りをよく見て気をつけてね。~本文~

寒い日が続きますが、元気に過ごせますように。年明けに会えるのを楽しみにしているよ。

12月に使える時期別の時候語一覧表

12月は、一か月の中でも季節が大きく移ろう時期でもあります。

二十四節気・和風月名を含めたその他の12月の時候語について、12月の間中使える語および上中下旬の時期ごとに用いる語を整理した「一覧表」でお示しいたします。

12月に使える時候語一覧表

時期 時候語 読み方 説明
12月の間

使える

師走の候 しわすのこう 12月の和風月名(和名)、年末に向けて忙しさが増す頃を示す
寒冷の候 かんれいのこう 冷え込みが本格的になる時期
初氷の候 はつごおりのこう 送る相手の地域で今季最初の氷が張った頃、要情報確認
新雪の候 しんせつのこう 送る相手の地域で新雪が積もり始めた頃、要情報確認
夜霜の候 よしものこう 夜間に霜が降りるほど冷え込む時期、※送る相手の地域の天候確認が必要
12月上旬

 

孟冬の候 もうとうのこう 初冬を表す語で、冬の始まりの頃
初冬の候 しょとうのこう 冬の始めごろの季節を示す
向寒の候 こうかんのこう 寒さに向かい、冷え込みが強まる時期
小雪の候 しょうせつのこう 二十四節気11月22日~12月6日頃、落葉が進み西高東低の冬型気圧配置となる頃
12月中旬

 

大雪の候 たいせつのこう 二十四節気12月7日頃、冬の深まりと降雪の始まりや寒気団の訪れを伝える頃
  短日の候 たんじつのこう 冬の日(昼間の時間)が短くなってきた、特に冬至前頃
12月下旬 冬至の候 とうじのこう 二十四節気12月22日頃、一年で最も昼が短い日を迎える頃
歳末の候 さいまつのこう 年が暮れる時期、年の締めくくりを表す
年末の候 ねんまつのこう 年末を示す一般的な表現

※12月の間使える語の一部(新雪など)につきましては、送る相手の方がお住いの地域の天候や気象情報をチェックし、齟齬の生じないように用いることをおすすめいたします。

まとめ

「短日の候」は、12月中旬から冬至まで使える冬の時候語で、日暮れの早さや冬の情緒を添えたいときにぴったりの表現です。

師走や寒さにまつわる以外の言葉を用いて、端的にこの時期ならではの時間感覚や空気感を共有できる「季語表現らしさ」もステキだと思いませんか?

使える時期や例文のコツをおさえておくと、手紙や挨拶文の幅が広がりますよ。

同じ季節に合う他の時候語も活用しながら、12月ならではの季節の表現を楽しみながら、その先のよき年末年始に繋がる温かい交流やご縁の機会となりますように。

タイトルとURLをコピーしました