結婚年数による記念日の呼び名や意味とは?数え方と一覧も

祝い事

ご自身やご家族、周囲の人は、「結婚記念日」を毎年祝っている方々でしょうか?

大きな節目として「銀婚式」や「金婚式」など、耳にすることがあるかと思いますが、実はそれ以上に、さらに細かくそれぞれの年数に応じた特別な名称が存在しています。

その際、記念日を起点とした結婚年数の数え方を誤ると、祝う年や日にちがずれてしまう可能性があるため、注意が必要です。

これらを事前に知っておくことで、慌てず準備できるならば便利ではないでしょうか。

結婚記念日の設定と年数の数え方、そして結婚年数による各記念日の呼び名(名称)や意味について調べてまとめました。ご覧ください。

結婚記念日は何を基準に設定?

どの日を結婚記念日にする?

「結婚記念日はいつですか?」と聞かれた時、どの日を指すのか迷うことがあります。

結婚記念日としては、以下の日が考えられます。

入籍を済ませた日(法的な夫婦となる日)

結婚式を行った日(実際に式を挙げた日)

これらが同じ日であれば問題はありませんが、異なる場合どちらを選ぶかは個々の判断になります。

入籍だけを済ませて挙式を行っていない場合、入籍日が記念日となります。一方で、入籍と挙式の日が異なる場合は、どちらかを選んで良いでしょう。

 

入籍日を選ぶ利点は、法的に結婚した具体的な日として記録が残りやすい点です。

挙式日を選ぶと、その日の美しい思い出や家族・友人との祝福が記念日として残ります。

 

どちらの日を選ぶにしても、記憶に残りやすい日を結婚記念日として選ぶと、毎年忘れずに祝うことができるでしょう。

結婚の年数を数える方法

【結婚周年の数え方】

結婚周年の数え方は、誕生日と同じ考え方です。

入籍日または挙式日など結婚記念日に定めた日の起点は「0」として始まり、その日から1年後の記念日が1周年になります。

 

【結婚年目の数え方】

「結婚何年目ですか?」と問われる際の数え方は周年とは異なります。

入籍日または挙式日など結婚記念日に定めた日の起点は「1」として始まり、1周年を迎えるまでを1年目とします。そして、1周年の翌日からが2年目スタートし、そこからまた1年ごとに年数が増えていきます。

 

これらの違いを覚えておくと、混乱なく節目を祝うことができます。

お祝いの始まりと結婚年数ごとの名称や意味

この風習は、19世紀のイギリスで夫婦が結婚してからの重要な節目を祝ったことから始まったとされています。

初めは5年目や10年目などの節目を祝っていましたが、イギリスからアメリカへ伝わるうちに、1年ごとに祝う文化が広がり、15年目以降は5年ごとに祝うようになりました(15~20年の間に1年ごとに祝うこともあります)。

日本では1894年に明治天皇が銀婚式を行ったことから、広まったといわれています。

 

結婚記念日には各年ごとに特別な名称がつけられ、それぞれの年数が持つ、夫婦の絆を象徴した深い意味を表しているそうです。

特に長い年月を共に過ごした2人にとって、これらの節目は感謝と祝福の機会となります。

なかでも25年目の「銀婚式(ぎんこんしき)」と50年目の「金婚式(きんこんしき)」は、家族や親族が集まり、特別なお祝いを行うことが多いようです。

 

以下に、代表的な結婚年数ごとの名称と意味について、一覧形式でご紹介します。

年数 名称(よみかた) 意味
1年目 紙婚式(かみこんしき) 2人の未来をともに描く白紙のスタート
2年目 綿婚式 (わたこんしき)

藁婚式(わらこんしき)

将来への備えとして倹約に努め、綿や藁のように柔らかい2人の関係も安定を目指す
3年目 革婚式 (かわこんしき) 革のような柔軟性や粘り強さをもって、トラブルやマンネリを乗り越え強い絆をはぐくむ
4年目 花婚式(はなこんしき)

花実婚式(かじつこんしき)

2人の関係が花開き実を結ぶことを願う
5年目 木婚式(もっこんしき) 2人の関係が信頼で一体となり、強い結束を示す一本の木のようになる
6年目 鉄婚式 (てつこんしき) 2人が鉄のように強固な絆を築く
7年目 銅婚式 (どうこんしき) 家庭が安定し、財産や家族が増える時期を銅に例えて感謝する
8年目 ゴム婚式 (ごむこんしき)

青銅婚式(せいどうこんしき)

ゴムのような弾力と柔軟性のある暮らしを願う

2人の関係性の強さ美しさを、銅と錫の合金である青銅に例えて願う

9年目 陶器婚式 (とうきこんしき)

陶婚式(とうこんしき)

2人の関係も陶器のような繊細な扱いとし、絆を大切にする
10年目 錫婚式(すずこんしき)

アルミ婚式

大きな節目として、高級素材で柔らかく美しい錫のような2人の関係性や生活を祝う  
11年目 鋼鉄婚式 (こうてつこんしき) 強靭な鋼鉄のような2人の絆を願う
12年目 絹婚式(きぬこんしき)

亜麻婚式(あまこんしき)

絹のような柔らかさと繊細さ、亜麻のような丈夫さを2人の生活に願う
13年目 レース婚式(れーすこんしき 繊細なレースのよう2人の愛が紡がれることを願う
14年目 象牙婚式 (ぞうげこんしき) 象牙のように年を重ねるごとに2人の価値が増す生活を願う
15年目 水晶婚式(すいしょうこんしき) 曇りなく透明な信頼関係を築く
16年目 黄玉婚式(おうぎょくこんしき) 黄玉はトパーズのこと。必要なものを引き寄せるトパーズのように、互いの必要性を実感できることを願う
17年目 紫玉婚式(しぎょくこんしき) 紫玉はアメシストのこと。真実の愛を象徴するアメシストに例えて、平穏で愛に満ちた2人の未来を願う
18年目 石榴婚式(ざくろこんしき) 「変わらぬ愛」の意味を持つガーネットに例えて、2人の変わらぬ愛を祝う
19年目 風信子婚式(ひやしんすこんしき) 風信子はジルコンのこと。平和の石の意味を持つことから、穏やかで愛に満ちた2人の関係を築くことを願う
20年目 磁器婚式(じきこんしき) 時が経つにつれて価値を増す磁器のように、2人の関係の成熟を祝う
25年目 銀婚式(ぎんこんしき) いぶし銀のような2人の深い絆に対し、25年の節目として特別に祝う
30年目 真珠婚式(しんじゅこんしき) 富と健康を象徴する真珠のように、これからの2人の人生の豊かさと健やかさを願う
35年目 珊瑚婚式 (さんごこんしき) 長い時をかけて成長する珊瑚のように、2人の深い絆を祝う
40年目 ルビー婚式(るびーこんしき) ルビーのような深い愛情と信頼を2人の関係に例えて祝う
45年目 サファイア婚式(さふぁいあこんしき) 長い年月を共にした2人の誠実さと徳の高さを、サファイアに例えて祝う
50年目 金婚式(きんこんしき) 50年の長い年月を経て、金色のように輝く2人の豊かさと栄誉を祝う
55年目 エメラルド婚式(えめらるどこんしき) エメラルドのような静かな深い愛情を2人の安定した関係に例えて祝う
60年目 ダイヤモンド婚式(だいやもんどこんしき) ダイヤモンドのような永遠の愛と一族の繁栄を祝う
65年目 ブルーサファイア婚式 信頼、希望、そして運命共同体である2人の歴史を希少なブルーサファイアの輝きに例えて祝う
70年目 プラチナ婚式 2人の長い年月を、奇跡であり耐久性のあるプラチナの輝きに例えて祝う

 

※これらの名称は地域や慣例によって異なる場合があります。あらかじめご確認ください。

まとめ

まずは結婚記念日を覚えておきやすいように、いつを結婚記念日にするのか、何周年と数えるのか何年目と数えるのか明確にしておくとよいでしょう。

(何周年と数える方法は誕生日と同じ考え方で、記念日が来たら1周年ずつ数が増えていきます。)

結婚記念日は、2人が初心に戻り、これからも良好な関係を保ち続けることの大切さを思い出して、ともに過ごしたりプレゼントを贈ったり、お互いに感謝の気持ちを表現できる大切な機会になります。

家族や親族が集まるような25年目の銀婚式や50年目の金婚式以外にも、多くの記念年が存在します。

各記念日の名称にちなんだプレゼントを贈る風習もありますが、記念日だけでなく、日常生活で互いに思いやりを持つことが、これからも末永く2人の絆をはぐくむことにつながるのでしょう。

それは人として、すべての関係に通じることでもあると、感じられるのではないでしょうか。

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