還暦祝いの主催者や祝うタイミングとは?プレゼント選びのコツも

祝い事

周りにもうすぐ「還暦(かんれき)」を迎える人がいる場合、誰が主催者となり、どのタイミングで祝うのか気になることもあるのではないでしょうか。

還暦は、暦に基づき「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし)」の組み合わせである「干支(えと)」が、60歳で一周して自分の生まれた干支に戻るため、「赤ちゃんに還」って再び人生が始まるという考えから、おめでたい祝い事とされています。

また還暦は、その後も続く「長寿祝い」ための、初めての節目になる重要なイベントとして、何かの間違いやマナー違反などの滞りなく、喜ばしい機会にしたいものです。

そこで、還暦祝いに適切なことについて調べてみました。ご覧ください。

還暦祝いの主催者とタイミングは?

主催者に規定なし

「必ずこの人が主催しなければならない」という硬い規定は存在せず、一般的に、以下のような人々が祝いの主催を担うことが多いようです。

子供:

ご両親が還暦を迎える場合、最も身近な存在として、子供たちが中心となってお祝いの準備を進めることが一般的です。

孫:

孫にあたる方も、お祝いを行うことがあります。親代わりに育ててくれた等々、様々な背景がある場合もあるかと思われますが、未成年であったとしても、年齢は関係なく主催できます。

配偶者:

配偶者がお祝いを主催する例も見られます。特に子供や孫がいない、または二人だけで静かにお祝いをしたいと考えている場合などです。

親戚:

兄弟姉妹や、場合によっては義理の家族もお祝いを主催することがあります。

職場の人々:

家族だけでなく、職場でも還暦祝いを行うことがあり、この場合は部下や同僚が中心となって祝いを行うことが一般的です。

有志:

時には教え子や古い友人など、有志一同が集まって還暦のお祝いを行うこともあります。

集まりやすいタイミングで

伝統的に長寿祝いは数え年で行い、最近では満年齢で祝う人もいる中、還暦だけは、数え年の「61歳」もしくは、満年齢「60歳」でお祝いされるのが一般的です。

還暦祝いは、いつ行うのが最も適切でしょうか?

基本的には、特定の「正しいタイミング」が決まっているわけではなく、ご本人や主催者、家族の「都合が良い時」を選ぶことが多いようです。

一般的な還暦のお祝いのタイミングは、以下のようなものが挙げられます。

誕生日:

通常、「満60歳の誕生日」に合わせて祝うのが一般的です。その日が平日などで集まりにくい場合は、前後の週末や祝日に調整してお祝いを行うことも多いようです。

お正月:

家族や親戚が集まりやすいよう、数え年の「61歳」もしくは、満年齢「60歳」の新年を利用して、還暦のお祝いをすることも一般的です。

ゴールデンウィーク、お盆、シルバーウィーク:

家族や親戚が集まりやすいよう、これらの長期休暇期間や季節柄も、還暦のお祝いに適しています。

還暦祝いのためのマナー

ご本人の意向を尊重

かつて日本では、60歳で仕事を退職し、子供たちも独立し、60歳を迎えること自体が「長寿」と見なされ、高齢者の仲間入りをする時期とされていました。

しかし、現代の日本では、平均寿命が延び、60歳は「高齢」や「長寿」とは考えにくくなり、また多くの60代が現役で活躍しています。

このような状況下で、孫が生まれても「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼ばれることを好まない人も増えているといわれ、60歳の長寿を祝うことに対して違和感を覚える人も少なくないようです。

そのため、還暦祝いはまずはご本人の意向を尊重することが何よりも重要です。お祝いの内容や規模など、話し合って希望や気持ちに沿うものとして行われることが大切ではないでしょうか。

避けたいプレゼントや注意事項

還暦祝いに際して、注意すべき点には以下のようなことが挙げられます。

・若々しい現代の60歳に向けた配慮

還暦は伝統的に長寿を祝うものですが、現代の60歳は心身共に若く、長寿を祝われることに対して複雑な感情を抱く人もいます。

そのため、ご本人が望む場合以外は、杖や老眼鏡、補聴器など、老化を連想させる実用品を贈ることは控えたほうがよいでしょう。

・縁起のイメージに配慮

不吉なイメージを意味するアイテムも控えておきましょう。

例えば、花ではシクラメン(「死クラメン」)や、櫛(「苦」「死」と読むことができる)などや、菊は葬儀を、お茶は香典返しを想起させることがあるため、用いないのが無難といえます。

還暦祝いに適したプレゼントは

プレゼント選びのコツ

現代では60歳の方々は若々しく、活動的であるため、還暦のプレゼント選びはこれまでとは異なり、ご本人の意向を汲むことがコツになるでしょう。

長寿を祝うために伝統的に赤いちゃんちゃんこや頭巾が選ばれがちですが、記念になると思われる場合もあれば、年寄り扱いされていると感じてしまう場合も。

併せて贈るなら、ご本人が実際に喜ぶもの、特に現役感を感じさせるようなアイテムが好まれます。

例えば、趣味のアイテムやファッション関連のギフトが良いでしょう。運動好きな方にはスポーツウェアやアクセサリー、女性には化粧品やスカーフ、男性には時計やバッグなどがオススメです。

また、花や食事、旅行も還暦祝いのオプションになります。特に還暦色の赤いバラは華やかで特別感がありますし、ちょっと豪華な食事を自宅に用意したり、特別な仕様の食器やグラスなども喜ばれるアイテムです。外食に出かけたり、家族との旅行も記念になります。

※還暦は生まれた年の干支が一周し、60歳で自分の生まれた干支に戻るため、「赤ちゃんに還る」という考えから、象徴とされる色は赤になります。

 

ご本人の意見を聞いてみるのも一つの手です。

サプライズも良いですが、相手が実際に欲しいと思っているものを事前に知ることで、双方が満足する結果につながることが多いものです。

費用の目安

還暦祝いの予算は一般的に1万円から3万円の範囲とされていますが、祝う人との親密さによって金額は変動します。特に、家族や親しい親戚の場合、この金額が上がる場合も多くなります。

家族で旅行や食事を企画する場合は、通常の予算よりも多く見積もる必要があります。例えば、近くの温泉地での一泊旅行を考えた場合、一人当たりいくらになるのか、特別プラン利用の場合は設定を高く見積もる必要があるでしょう。

食事の場合、高級レストランや料亭を選ぶと、ランチで一人5,000円から1万円、ディナーでは一人1万円から3万円を目安として想定できます。

以上のように、還暦祝いの予算は祝う内容や相手との関係によって大きく異なりますので、事前にしっかりと計画を立てておくとよいでしょう。

まとめ

還暦は、暦の「干支(えと)」が、60歳で一周して自分の生まれた干支に戻るため、「赤ちゃんに還」って再び新たな人生が始まるという考えから、おめでたい「長寿祝い」のひとつとされています。

その「還暦祝い」は基本的に誰でも行うことができ、通常は子供や孫、配偶者などの近い家族が主となることが多く、時には職場やコミュニティなどでも祝われれます。

タイミングも任意の時期で可能であり、多くの場合、誕生日をはじめ正月、ゴールデンウィーク、お盆、シルバーウィークなど、家族が集まりやすい時期や季節、記念日に合わせて祝うことが一般的です。

その際は何より、祝われるご本人の意向やスケジュール、体調などを確認して計画的に行うことで、皆で喜び合えるお祝いになるよう配慮していきたいものです。

※各「長寿祝い」関しては、長寿祝いは何歳?意味や色など一覧と最近のお祝いの仕方はをご覧ください。

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