恵方とは?意味や方角が毎年変わる理由と調べ方

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「恵方(えほう)」といえば、真っ先に思い浮かぶのは、節分に食べる「恵方巻き」ではないでしょうか。2026年の恵方は、南南東やや南です。

また子どもを授かり、「帯祝い」や「お食い初め」などの儀式があった方には、なじみがあることでしょう。

恵方は暦や方角に関係した言葉で、文字通り縁起がよいとされていますが、そもそも何を示しどのような意味があるのか、方角が毎年変わる理由や正確な向きを知る方法などを調べてみました。

それらを知ることで、改めて新年を迎える際の心持ちや、日本文化の一端を垣間見る機会となりました。ご覧ください。

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恵方とは何か?

歳徳神が位置する縁起の良い方角のこと

「恵方(えほう)」とは、その年において最も縁起の良い方角を指します。

元々は、新年に自宅に訪れる「歳神(としがみ)様」が存在する方向として認識されていましたが、今日では陰陽家による「方位神(ほういじん)」の1柱として、その年に福徳を授ける福の神「歳徳神(としとくじん)」が位置するとされる方角を表しています。

歳徳神の位置は、「十干(じっかん)」に従い毎年移動するため、恵方もそれに応じて変わるというわけです。

この方角、通称「明の方(あきのかた)」へと向かって何かを行うことで、全てが良い結果につながるとされています。

方位神(ほういじん)とは、一部の暦上に記されていた方位の吉凶を司る神々を指し、「方位吉凶図」に表されています。

歳徳神について

歳徳神(としとくじん)は、陰陽家による方位神(ほういじん)の1柱であり、その年1年の福徳をもたらす神として、古来より人々に親しまれてきました。

起源にはいくつかの説が存在しますが、美しい姫神であり、神秘的な力を持つとされています。

その力にあやかり、歳徳神が存在する方角に向かって行事を行うと、全てが良い結果に結びつくと言われています。また、恵方は災いをもたらす神々と巡り合わないで済む、最も安全な方角とされています。

そのためかつては、恵方巻きを食べること以外にも、初詣や新たな取り組みを始める際には、恵方を考慮する風習があったそうです。

現在においても、帯祝いやお食い初めの儀式は恵方を向いて行うとよいと、伝えられています。

別名は

別名も多数あり、地方によってもさまざまに呼ばれています。

正月様(しょうがつさま)

歳神様(としがみさま)

大歳神 / 大年神(おおとしのかみ)

御歳神(みとしのかみ)

恵方神(えほうがみ)

お歳徳(おとんど)さん

若年神(わかとしのかみ)  など

・いつしか歳神様も歳徳神も、同一視されるようになりました。

元々はどのような神様だったのか

歳神様 / 歳徳神は、

毎年元旦の初日の出とともに、その年の福徳を持って高い山から各家庭に訪れ、お正月を過ごしてその家を1年間守ってくれる神さまとされています。

起源には諸説あります。

1.穀物の神さま

農村などでは、一年間の豊作や五穀豊穣を司る穀物の神として、古くから大切に祀られてきました。

江戸時代の国学者によると、「歳(とし)」は元々「年」ではなく、「登志(とし)」、という穀物を指していたとされており、稲の豊作を願う神さまであったといわれています。

2.ご先祖さま

かつては、なくなった後に人は神さまの住む世界へ向かい、新たな神になるため、ご先祖さまは、子孫を守るための神さまになったとされました。

この神さまが歳神様であり、特にお正月に、子孫に福を授けるために訪れるといわれています。

3.森羅万象に宿る神々の具現

古来より日本では、身近な自然や万物すべてに神々が宿ると考え、日常的に崇拝し信仰の対象としてきました。

これら数多の神さまに、一つのかたちを与えたという考え方もあります。

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このように歳神様 / 歳徳神とは、農作物の守護・子孫の安寧・自然崇拝に関わり、さまざまなかたちで願いや福徳を授けて下さる、日本の文化において多様な側面を持った神さまだということが伺えます。

これらを踏まえると、新年を迎えるにあたり、大掃除をし正月飾りを準備をして、神さまをお迎えするということが、

五穀豊穣で食べ物に困らない、長寿をもたらす、無病息災、家内安全、商売繁盛などを願い、1年を無事に過ごせるということに繋がっていたのですね。

方角の決め方は?

恵方として歳徳神が存在する方角は、毎年の「十干(じっかん)」に応じて変わります。

実は、その年の恵方は、西暦の年の下一ケタを基に、簡単に特定できます。

十干について

十干(じっかん)とは、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10の要素を、古代中国に始まる陰陽五行説の「木」「火」「土」「金」「水」の元素と「陽:兄(え)」「陰:弟(と)」に割り当てたものです。

これらは日・年・方位にも活用されてきました。

「こう・おつ・へい・てい・ぼ・き・こう・しん・じん・き」と聞くと、契約書類などで現在もなじみのある言葉ですね。

「木」:甲(きのえ)、乙(きのと)

「火」:丙(ひのえ)、丁(ひのと)

「土」:戊(つちのえ)、己(つちのと)

「金」:庚(かのえ)、辛(かのと)

「水」:壬(みずのえ)、癸(みずのと)

十干による恵方の決め方

十干は10年で一回りするため、西暦の年の下一ケタを使って簡単に知ることができます。

恵方はこの4方向しかなくて、意外にシンプルです。

西暦下一ケタ/十干 方角 恵方 コンパス
4 (きのえ)の年 甲の方角
(寅と卯の間)
東北東やや東 75度
9 (つちのと)の年
0 (かのえ)の年 庚の方角
(申と酉の間)
西南西やや西 255度
5 (きのと)の年
1 (かのと)の年 丙の方角
(巳と午の間)
南南東やや南 165度
3 (みずのと)の年
6 (ひのえ)の年
8 (つちのえ)の年
2 (みずのえ)の年 壬の方角
(亥と子の間)
北北西やや北 345度
7 (ひのと)の年

この表に従うと、この先の恵方は以下の通りです。

・2024年  甲(きのえ)      東北東やや東 75度

・2025年  乙(きのと)      西南西やや西 255度

2026年  丙(ひのえ)      南南東やや南 165度

・2027年  丁(ひのと)      北北西やや北 345度

・2028年  戊(つちのえ)   南南東やや南 165度

・2029年  己(つちのと) 東北東やや東 75度

・2030年  庚(かのえ)      西南西やや西 255度

正確な方角の調べ方

2026年は「南南東やや南」ですが、コンパスで調べないと、正確な方角は正直分かりにくいのではないでしょうか。

コンパスがない場合は、便利なツールとしてスマホのアプリを活用するとよいでしょう。

「恵方 アプリ」などで検索

「2025年の恵方コンパス」、「2025年 恵方巻きコンパス」などがあり、何の操作も不要で恵方の方角のみを示してくれます。

※現時点では「2025年の恵方コンパス」のインストールのみですが、例年どおりであれば、年末~年明けには2026年版がアップされると予想されます。

「コンパス アプリ」で検索

他の用途にも使用したい場合は、「コンパス アプリ」と検索すると、いくつもあることがわかります。

iPhoneの場合

「コンパス」アプリが標準インストール済みのため、起動させて位置情報を許可するだけで、使用できます。

設定>プライバシー>位置情報サービス>システムサービス で、検索してください。

その後「真北を使用」をオンにしてから、再起動して、来年2026年は165度に合わせます。

androidの場合

まず検索してアプリを選びます。

例えば「デジタルコンパス」などのアプリをインストールし、同様に165度に合わせると、今年の恵方の方角になります。

まとめ

「恵方(えほう)」とは、福徳を授ける「歳徳神(としとくじん)」が位置する、その年最も縁起の良い方角であり、毎年「十干(じっかん)」によって決められ移動する暦上の吉方位です。

その年の恵方は、西暦の年の下一ケタを基に簡単に知ることが出来ます。

下一ケタが

4か9なら「東北東/75度」

5か0なら「西南西/255度)」

1か6か3か8なら「南南東/165度」

2か7なら「北北西/345度」

2026年の恵方は、南南東やや南です。

正確な方角を調べるには、恵方アプリやコンパスアプリを用いると便利です。

節分時に恵方巻きを食べる方角として広く知られていますが、かつては、初詣や新たな取り組みを始めるなど良い結果を願って何かを行う際には、方位や方角を気にして恵方を考慮する風習があり、現在も帯祝いなどに名残がみられます。

歳徳神あるいは歳神様は、毎年元旦の初日の出とともに、その年の福徳を持って高い山から各家庭に訪れ、お正月を過ごしてその家を1年間守ってくれる神さまとされています。

その起源には諸説あり、日本における農耕文化、家族観、自然観を窺い知ることのできる、多様な側面を持った神さまと表現された、畏敬の念をいだくものということになるのでしょう。

恵方のご加護にあやかってみたり、新年の準備やお掃除をするというのも、連綿と続く文化の一側面に繋がるような機会かもしれません。

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