百寿とは?100歳の長寿祝いの仕方や配慮・贈り物など知っておきたいこと

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祝い事
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100歳を迎えられた方へのお祝いは「百寿」と呼ばれ、祝福とともに、これまで家族や社会に尽くしてくださったことへの深い感謝が込められています。

近年は100歳以上の方も増え、「人生100年時代」の到来を感じさせるようですよね。

今回は、百寿(ひゃくじゅ/ももじゅ)の由来やお祝いの仕方、配慮するポイントや贈り物のアイデア、そして社会的背景まで丁寧にまとめました。

ご家族で祝う際のヒントにもなりましたらさいわいです。

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百寿とは?呼び方・由来

百寿(ひゃくじゅ/ももじゅ)は何歳のお祝い?

「百寿」は100歳を迎える方を祝う言葉で、「百」は100、「寿」は長寿を意味します。100年という節目の年齢を迎えられたことを祝い、長く重ねてこられた人生を讃える意味が込められています。

「百寿」とは、100歳という人生の節目を迎えられた方をお祝いする「長寿祝い」のひとつです

「百」は100年という年月を、「寿」は長寿への敬意を表します。100年にわたって歩んできた人生を讃え、感謝と祝福を届ける特別な節目のお祝いです。

他の長寿祝いに関しましては、長寿祝いは何歳?意味や色などの一覧と最近のお祝いの仕方をご覧ください。

別の呼び方(紀寿・上寿・百賀など)

100歳のお祝いは「百寿(ひゃくじゅ/ももじゅ)」と呼ばれることが一般的ですが、地域や慣習によっては、別の言い方も使われることがあり、それぞれに込められた意味も少しずつ異なります。

  • 紀寿(きじゅ)
    「紀」とは100年という長い年月、一世紀を表します。100歳を迎えるということは一世紀(1世紀=100年)を重ねてきたことでもあり、その長さを讃えて「紀寿」という呼び方が用いられます。
  • 上寿(じょうじゅ)
    「寿命を長さで段階的に表す習わし」があり、60歳を「下寿(かじゅ)」、80歳を「中寿(ちゅうじゅ)」と呼ぶこともあります。100歳になると「上寿」とされるケースがあるため、この言い方が使われます。   昔から「長寿」を段階的に分けて表現する風習があり、たとえば60歳・80歳などに別の語を当てることもあります。100歳はその最上段にあたることから、「上寿」と称されることがあります。
  • 百賀(ひゃくが/ももが)
    「賀」は「祝い」の意味を持つ漢字です。「百寿」と同じ「100歳のお祝い」の意味を表した別の言い方であり、親しみを込めて「ももが」と読まれることもあります。  「賀」という字は「祝いの言葉」を含んでいます。「百寿」と同様に100歳に達したことを祝う意味で用いられ、やわらかい響きで「ももが」と呼ばれる場合もあります。

呼び方が異なっても、「100歳を祝う」という意味合いに違いはありませんので、慣れ親しんだ言葉を選ぶとよいでしょう。

お祝いは数え年でも満年齢でも

かつては長寿祝いは数え年でお祝いするのが基本でしたが、現在は、満年齢(誕生日で年齢を数える方法)でも、数え年(生まれた年を1歳として祝う伝統的な考え方)でも、どちらでもお祝いできます。

どちらでお祝いするかは、ご本人・家族・地域の考え方や希望に応じて決めるとよいでしょう。以下の一覧表から、いつ百寿をお祝いするのか、参考になさってください。

【100歳を迎える生年一覧(2025〜2030年/満年齢・数え年別)】

満年齢でお祝い 数え年でお祝い
2025年/令和7年 1925年/大正14年/丑(うし)年 1926年/昭和元年/寅(とら)年
2026年/令和8年 1926年/昭和元年/寅(とら)年 1927年/昭和2年/卯(うさぎ)年
2027年/令和9年 1927年/昭和2年/卯(うさぎ)年 1928年/昭和3年/辰(たつ)年
2028年/令和10年 1928年/昭和3年/辰(たつ)年 1929年/昭和4年/巳(み)年
2029年/令和11年 1929年/昭和4年/巳(み)年 1930年/昭和5年/午(うま)年
2030年/令和12年 1930年/昭和5年/午(うま)年 1931年/昭和6年/未(ひつじ)年

百寿のお祝いの仕方はいつ・どのように?配慮するポイント

お祝いする「よいタイミング」と方法

百寿を祝う最も自然なタイミングは、100歳の誕生日を迎えた日です。けれども、必ずしもその日でなければいけないわけではありません。

新年や敬老の日をきっかけにする方法もありますし、施設におられる場合は施設の行事に合わせて行うのもよいでしょう。

何よりも大切なのは、ご本人の体調とご家族の都合や気持ちをすり合わせ、無理のない日取りを選んで、ゆかりの方々で集い喜び合えるように調整することにあります。

これまで行ってきた長寿祝いの時のように、百寿となる年を確認しておき、早めに参加者と時期を調整するよう、意識的に話し合っておくとうまく事が運びやすいのではないでしょうか。

本人の体調や希望を第一にする配慮

お祝いの時間はできるだけ短くし、疲れを残さないように配慮します。特に移動の有無や日程選びには慎重に、負担を最小限に抑えることが大切です。

また、式次第や演出内容については、本人の気持ちを尊重し、無理強いは避けて一緒に決めるといいでしょう。

形式ばったものより、心から「おめでとう」の気持ちが伝わることが、何より喜ばれるものとなります。

集まり方の工夫(自宅・施設・オンライン)

基本的なお祝いの形は、自宅で家族や親しい方だけで穏やかに過ごすスタイルです。

施設に入所されている場合は、施設スタッフと日程や場所を調整し、スムーズにお祝いできるよう段取りを整えます。

また遠方に暮らす親族の場合には、ビデオレターやオンライン通話を取り入れて、顔を見ながらお祝いのメッセージを届けることも十分可能です。

お祝いの様子を写真や動画で記録しておくと、後から振り返る楽しみも増しますよ。

ちゃんちゃんこ・正装・記念撮影アイテムの考え方

ちゃんちゃんこや帽子などの衣装は、長い歴史の中で写真映えや祝いの象徴として選ばれることがありますが、必須というわけではありません。

どのような装いがご本人にとって心地よいか、あらかじめ相談しておくことがポイントです。

記念写真を撮る場合も、小物や背景飾りを使って華やかさを出してもいいですが、あまり飾り立てすぎず、主役であるご本人の表情や笑顔をしっかり残すことが一番大切ではないでしょうか。

政府(内閣総理大臣)からのお祝い状・記念品制度について

  • 「老人の日(9月15日)」を記念して、百歳を迎えた方や迎える見込みのある方に、内閣総理大臣からのお祝い状および記念品(銀杯など)が贈られます。
  • 対象者数は、令和7年9月1日時点で 52,310人(前年度比+4,422人)となっています。
  • 手続きは自治体(都道府県・市区町村等)を通じて行われるため、あらかじめ確認をしておくとスムーズです。

感謝や思い出話でつながるひとときを

百寿を祝うひとときには、ゆかりのある方々で集まり、「ありがとう」の言葉をきちんと伝える時間を意識して設けると、場全体がぐっと温かい雰囲気になります。

家族の思い出や昔話を聞く時間もあると、お祝いに深みが加わり、ただのお祝いではなく“家族の歴史を分かち合う時間”になります。

さらに、写真や動画、アルバムなどで記録を残しておけば、あとから振り返る楽しみが増え、記念日以上の価値を持つ思い出として長く心に残ります。

お祝いにおすすめのプレゼント・アイデア

ギフト選びの考え方

長寿を祝う贈り物は、「品そのものが使いやすいか」「受け取る方の好みや暮らしに合っているか」「あとから思い出として心に残るか」という視点で選ぶと、自然と喜ばれるものになります。

高価なものというよりも、贈る側・受け取る側双方の気持ちが伝わることが何より大切です。

メッセージや手紙も添える

写真入りメッセージカードや色紙を添えるのも良いアイデアです。

家族や親戚・親しい人などから「ありがとう」「いつまでもお元気でいてほしい」などの言葉を込めると、品物以上に温かい印象を与えられます。

手書きが難しい場合は印刷でも構いませんが、ひとこと添えるだけで気持ちがぐっと伝わりやすくなります。

百寿のテーマカラー白・桃色・「100」を取り入れる

贈り物や飾りつけに用いる色にもこだわると、記念の日らしい印象が強まります。

百寿のテーマカラー 白色桃色を取り入れるのもステキな演出で、白は清らかさ、桃色は優しさや華やかさが添わり、明るい印象になります。

また、包装やディスプレイなどに「100」という数字や、それにちなんだデザインを取り入れると、特別感が増しますよ。

プレゼントアイデア集

プレゼント全般でのポイントとして、本人の要望や好み、生活スタイルに合っているかを事前に確認しておくとよいでしょう。

  • 花束:テーマカラーの季節の花とご本人好きな花などを組み合わせた花束があると華やかです。
  • 食べ物ギフト:食べやすいお菓子(ゼリー、カステラ、和菓子など)や好物を選ぶと喜ばれます。
  • 趣味に関するもの:趣味を続けて長生きしてほしいという願いも伝えられます。スポーツ・楽器や音楽・DVD鑑賞・ラジオ・手芸・香り・アクセサリーなど
  • 縁起物:鶴亀・富士山・末広がりなど、おめでたい柄が入っているものを取り入れる。
  • 写真立て・アルバム・自分史:百寿当日の記念写真を入れるなど、思い出を残す形に。
  • 記念日新聞記事:生まれた年や結婚年、重要な記念日の新聞記事を飾るのもユニークです。
  • 食器・菓子器など:上品なもの、名前入れやメッセージ刻印のあるものも特別感が出ます。
  • 衣類・小物など:ご本人の要望を伺い、普段使いからお出かけ用、帽子やスカーフ・手袋・ブローチなど身に着けられるものなら、お祝いの日も思い出されることでしょう。

日本の100歳以上(センテナリアン)の人口動向と百寿祝い

100歳以上人口はどれくらい?

厚生労働省発表の資料によると、

2025年9月1日現在、住民基本台帳に基づく日本の100歳以上人口は54,397人です。

前年から3,021人増で55年連続で増加が続いており、男女構成は女性が約87.5%を占め、長寿の象徴として社会の関心も高まってきています。ニュースでも取り上げられていますね。

過去からの推移と30年前のお話

  • 統計開始の1963年(昭和38年)にはわずか 153人 でした。
  • 1981年(昭和56年)には1,000人を超え、1998年(平成10年)には1万人を超えました。
  • 2012年(平成24年)には5万人を超え、その後も右肩上がりに増え続けています。

おおまかな節目を振り返るだけでも、この半世紀余で100歳以上の方々が過ごす日常というものも、ぐっと身近になってきたことがわかるのではないでしょうか。

かつて大人気となった、1991年(平成3年)数え年で100歳を迎えた双子姉妹のことを覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

1992年にテレビやCM出演でお二人が話題となりましたよね、あれからもう30年以上経つのですね・・・当時の100歳以上の人口は、1991年は3625人、1992年は4152人だったそうですので、10倍以上ということになるのですね。

百寿祝いと「人生100年時代」を感じる背景

100歳以上の方が増えてきた背景には、医療や福祉の仕組み、栄養・生活のあり方の変化など、さまざまな社会的要因があります。

社会全体として、長生きがより「特別な出来事」ではなく、「ふだんの暮らしに近いもの」になりつつあり、「人生100年時代」がますます実感される時代となっているのかもしれません。

百寿祝いは、そうした変化を感じる一つの節目の機会としての意味もあるでしょう。

また、お祝いの場を設けることは、親族やゆかりのある方々が一堂に会するよい機会となります。

普段なかなか会えない方とも一緒になり、お祝いをきっかけに世代を超えた思い出話や価値観を共有することができ、そのような時間をもつことで、家族や地域での結びつきがより温かく、深いものになることでしょう。

百寿を迎えるときにどのようにお祝いするかを早めに想定しておくと、スムーズに段取りできます。

さらに、百寿のあとも毎年もしくは105歳・110歳などをお祝いする例や、自治体や国が表彰を行っている場合もあります。将来的な節目にも備えて、情報を確認しておくと慌てずに済む、そんな時代になってきたのかもしれませんね。

よくある質問4選

Q1. 数え年で祝う vs 満年齢で祝う どちらがいい?
A:どちらでも問題ありません。ご本人・ご家族の希望で選ぶとよいでしょう。

Q2. 100歳を超えてからも節目はあるの?
A:はい。地域や自治体によっては105歳、110歳などを祝うケースがあります。国や地方自治体の表彰制度も併せて確認されるとよいでしょう。

一般的に100歳以上の長寿祝いとされている節目・年齢・意味を少しご紹介いたします。

百一賀 

(ひゃくいちが)

100歳(満年齢祝いの時)

101歳(数え年祝いの時)

100歳以上は101歳で百一賀、102歳で百二賀、103歳で百三賀…
茶寿

(ちゃじゅ)

107歳

108

「茶」の字を分解すると、十が二つと八十八で足すと108になる
皇寿

(こうじゅ)

110歳

111

「皇」の字を分解すると白と王。「白」は百から一を引き99、「王」は十と二で足すと111になる
大還暦

(だいかんれき)

119歳

120

2回目の還暦

Q3. ちゃんちゃんこは必須?
A:必須ではありません。ただし記念写真で映えるためや、伝統的な雰囲気を大切にされる場合には選ばれることが多いです。ご本人が心地よく過ごせる衣装や雰囲気を優先してください。

Q4. 遠方・施設・オンラインでお祝いしたいけれどどうすれば?
A:ビデオレターやオンライン通話を活用するのもひとつの方法です。写真・メッセージ・記録を共有することで、距離があっても「一緒にお祝いしている」気持ちを伝えられます。

まとめ:百寿祝い は 感謝と敬意を伝える人生の節目

 

百寿祝いは、100年という節目を迎えた方が、「これまで家族や社会に尽くしてきてくださったこと」への深い感謝と「100年という時間をともに重ねてきた関係性」を改めて実感する大切な機会です。何より、ご本人が過ごしやすい状況を優先し、「ありがとう」の気持ちを丁寧に伝えることがいちばん心に届きます。

近年では、100歳を超えてもお出かけを楽しんだり、軽い運動を続けたりする活動的な方が増えており、「年齢が制限ではなく可能性」として捉えられるようになっています。そういう姿から、私たちも励ましを受けることが多いです。

今や百寿祝いは、祝う側も祝われる側も、互いに喜びと敬意と希望を分かち合う“心あたたまる時間”となっています。「長生きであること」をただ祝福するだけでなく、「これからも健やかで心豊かに過ごしてほしい」という願いを込めて、丁寧にそのひとときをともに過ごせたらステキですね。

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